注意:このテキストの内容は古いです。
Raspberry Pi 3B+ + Raspbian + PX-Q3U4 + epgrecUNA で録画サーバーを 構築して試行したが、思った以上にドロップがあるので、 録画したファイルの全数の drop 数をカウントし、対策を検討する。
条件
drop数 | 本数 | 備考 |
---|---|---|
0以上 10未満 | 137 本 | |
10以上 50未満 | 14 本 | 3本同時が 1組, 2本同時が 4組 |
50以上 100未満 | 4 本 | 2本同時が 1組,単独が2本 |
100以上 | 17 本 | 3本同時が 2組, 2本同時が 2組,EPGと重複?4本 |
計 | 172 本 |
考察
根本的原因は、CPU が非力なのでデータの転送に間に合わない事によると思われる。 従って対策は次のものが考えられる。
ドライバ(カーネル) の動作を極力妨害しないように、 それ以外のプロセスの優先度を下げる。
試験的に mysql を別のマシンに移設して mysqld の停止。 (スタンドアロンで無くなるのは問題なので、結果が良ければ DB を sqlite に換装することを検討する。)
録画と同時に行っていた b25 エンコードを、別のタイミングで行うように。
録画中は 定期の EPG取得のスクリプトを動かさないように。
録画開始前の EPG取得を止める。
MTA の postfix を止め、msmtp に替える。
予防的に毎朝 OS をreboot する様に。
上記の対策をした結果は次の通り。
条件
drop数 | 本数 | 備考 |
---|---|---|
0 | 126 | |
1 〜 10 | 36 | |
11 〜 25 | 2 | |
26 〜 50 | 6 | |
51 〜 100 | 3 | |
計 | 173 |
以上のことから、BS 3本同時までならば実用的には問題ない範囲と判断する。 (残る問題は mysql のサーバーをどうするか。)
地デジ,BS,CS を組みわせた場合の、可否は次の通り。
条件 | ビットレート(Mbyte/秒) | drop数 | 判定 |
---|---|---|---|
地デジ × 3 | 5.81 | 0 | ○ |
BS × 3 | 7.24 | たまに小 | ○ |
地デジ × 4 | 7.75 | 小 | × |
BS × 2 + CS × 1 | 9.06 | 多 | × |
BS × 4 | 9.31 | 多 | × |
本機では ビットレート 7.2 Mbyte/秒 あたりが限界。
しかし ftp 転送では 約 20Mbyte/秒は出ているので、
PLEX社製のドライバー&ファームウエアの出来が良くない為ではないかと推測する。
(最低動作環境を満たしていないので文句は言えないが。)